墨田区太平の歯医者｜錦糸町ミント歯科クリニック｜ブログ

こんにちは。 錦糸町ミント歯科クリニックです。 今回は歯科で行うボトックス治療の効果とメリット・デメリットについてです。

【ボトックスの歯科での効果】

1.歯ぎしり・食いしばり（ブラキシズム）の緩和 ・咬筋（噛む筋肉）にボトックスを注射することで、筋肉の過剰な噛み締めを抑え、歯や顎への負担を軽減します。

2.顎関節症の改善 ・咬筋や側頭筋の緊張を緩め、顎関節の痛みや違和感を軽減します。

3.ガミースマイルの改善 ・上唇を持ち上げる筋肉（上唇挙筋）に注射し、笑った際の歯ぐきの露出を抑える効果があります。

4.エラ張り（顔の輪郭）の改善 ・咬筋が発達しすぎている場合、筋肉を萎縮させることでエラの張りを和らげ、小顔効果が期待できます。

5.義歯のフィット感向上 ・筋肉の過緊張が原因で入れ歯が浮いたり痛みが出る場合、筋肉をリラックスさせることでフィット感を向上させます。

6.顔の非対称の改善 ・片側の咬筋が発達しすぎている場合、ボトックスで左右のバランスを整えます。

 

【メリット】

1.非侵襲的な治療 ・外科手術とは異なり、メスを使わずに症状を改善できます。

2.比較的短時間で治療が完了 ・施術は通常10〜20分程度で終了し、ダウンタイムも少ないです。

3.歯の摩耗や顎関節への負担を軽減 ・歯ぎしりや食いしばりによる歯のすり減り、詰め物や被せ物の破損を防ぐことができます。

4.エラの張りを抑え、小顔効果が期待できる ・美容目的としてもメリットがあり、フェイスラインを整える効果があります。

5.顎関節症の補助治療として有効 ・他の治療法（スプリント療法など）と組み合わせることで、より効果的に症状を改善できます。

【デメリット】

1.効果が一時的 ・効果は3〜6か月程度持続し、継続したい場合は定期的な施術が必要になります。

2.噛む力が弱まる可能性 ・過剰に投与すると、食事の際に噛みにくさを感じることがあります。

3.副作用のリスク ・内出血、腫れ、違和感、頭痛などの副作用が出ることがありますが、多くは一時的なものです。

4.即効性がない ・施術後、効果が出るまでに数日〜2週間程度かかります。

5.医師の技術によって効果が異なる ・不適切な部位や量で注射すると、効果が不十分だったり、表情が不自然になったりすることがあります。

【まとめ】

・ボトックスは歯科医療の分野において、顎関節症や歯ぎしり、顎の筋肉の過緊張に効果的な治療法として注目されています。そのメリットとしては、非侵襲的で即効性があり、比較的安全である点が挙げられます。一方で、効果が一時的であり、再治療が必要であることや、全ての症例に効果があるわけではない点がデメリットとして存在します。 ボトックス治療を考えている場合は、歯科医師と十分に相談し、自分の症状に最適な治療法を選ぶことが重要です。