こんにちは!錦糸町ミント歯科クリニックです💚🦷💚
今回も前回に引き続き妊娠中の歯周病予防についてお話ししたいと 思います!
妊娠中は健康な赤ちゃんを育てるために適切な栄養を摂取すること が非常に重要です。
<ビタミンC:歯肉の修復>
歯茎はコラーゲンの繊維でできており、 細胞と細胞をくっつけたり歯と骨をくっつけたりする非常に重要な 役割を持っています。
ビタミンCがなくなってくると壊血病といって出血しやすくなる病 気になります。
歯周病は菌が繁殖するとコラーゲン繊維を破壊し出血しやすくなる 病気です。 ビタミンCは傷ついたコラーゲンを再生したり修復したりしてくれ るので歯周病で破壊されたコラーゲン線維を修復するには最適な栄 養素になります。
ビタミンCはピーマン、パプリカ、ブロッコリー、 ケールなどに豊富に含まれています。 またビタミンCは水溶性ビタミンと呼ばれているので沢山摂取して も体外へ排出されてしまいます。 ですが、 過剰な摂取は下痢をする場合もあるので1日を通して毎食適量の摂 取が好ましいです🫑
<ビタミンB: 歯周病菌の繁殖を防ぎコラーゲンの質をよくする>
主に加齢に伴って作られる代謝産物でホモシステインと呼ばれる物 質があります。 ホモシステインは歯茎を作るのに重要なコラーゲンの質を悪くしま す。 ビタミンB群はこのホモシステインの生成を抑止します。 レバー、豚肉、マグロ、にんにくなどに多く含まれています。🐖🐟
<βカロテン:体内でビタミンAに変わる、抗酸化作用>
βカロテンは体の中に取り込まれるとプロビタミンAとなりビタミ ンAの働きを担います。 ビタミンAはビタミンD、ビタミンB、ビタミンEの働きを助け、 十分な力を発揮できるようにします。 またβカロテン単体でも抗酸化作用があるので、 歯茎のアンチエイジングに一役かっています。 にんじんやピーマンなどの緑黄色野菜🫑🥕に含まれるβカロテンは油と 一緒に摂取すると吸収率がUPするので炒め野菜にするのがオスス メです!
<カルシウム:骨粗鬆症予防、歯周病菌の進行を止める>
カルシウムは人間の中で一番多いミネラルで骨や歯を作っている構 成成分です。 その他血中の伝達信号にも使われたり、 ホルモン分泌や神経の調節にも重要な役割を持っています。
カルシウムを摂取しなくなると人は骨粗鬆症になりやすくなります 。 またカルシウム不足による骨粗鬆症の方と一般の健常者の方とで歯 周病の割合を比べると、 骨粗鬆症の方のほうが多いというデータもあります。
歯周病予防のためにもカルシウム摂取は必要になります。 小魚、乳製品🥛🧀などに豊富に含まれています
<鉄分:歯周病予防や歯周組織の健康維持>
妊娠中は、 赤ちゃんに栄養を送るために全身の血液量が増加しますしかし、 増加するとはいえ、血しょう(水分にあたるもの) が4割程度増えるのに対して、赤血球は2割程度しか増えません。 つまり、血液が薄まった状態になっています。そのため、 普段問題無い方でも鉄欠乏状態に陥り、 貧血になりやすい傾向にあります。 妊娠初期から積極的に鉄分を取り入れていきましょう魚介類、肉類、緑黄色野菜など幅広く含まれます。 動物性食品に含まれる鉄の方が、 体への吸収率は高くなっていますビタミンCと合わせて摂ると吸収率がUPするのでおすすめです
<食物繊維:歯周病が悪化するのを防ぐ>
食物繊維を含む食べ物は歯ごたえのあるものや繊維質のものがあり 、よく噛んで食べる必要があります。 よく噛むことで唾液の分泌量が増え口腔内に溜まった汚れを自らキ レイにする自浄作用という働きがみられます。 食物繊維の豊富な食材は消化されにくく、 胃腸に負担がかかりやすいため、つわりの時期などは、 加熱調理や裏ごし処理などで柔らかくしてから食べるのがおすすめ です
妊娠を希望する方、 妊娠中の方にぜひプラスで摂取していただきたい葉酸は、 水溶性ビタミンB群の一種で、 赤ちゃんの成長に欠かせない栄養成分です。妊娠前〜 妊娠初期に適切な量を摂ることにより、 赤ちゃんの神経閉鎖障害などの発症リスクを下げることが出来ます熱や光、水に弱い葉酸は蒸したり炒めるなどして、 調理方法を工夫してみるのもポイントです。
最近はサプリメントなども多くありますが、 全てをサプリメントで補うよりも足りない栄養素を補う程度に考え ていただいた方がいいと思います。 1日の食事でバランス良く栄養を取り入れてくださいね
赤ちゃんが健康に育つためには、 妊娠中の栄養が大変重要な役割を担っています。
お口の中のことだけでなく全身の健康管理もサポートさせていただ きますので気軽にご相談ください❗